膠芽腫患者さんの生活の質(Quality of life:QOL)に関わる重要なことの1つにてんかん発作が挙げられており、そのコントロールは膠芽腫患者さんの治療において重要な課題になっています。そこで、本研究にて以下の事柄を明らかにし、膠芽腫患者さんのQOLの改善を図ることを目的とします。 ① 膠芽腫の術後患者さんに対する抗てんかん発作薬(Anti-seizure medication:ASM)の使用状況および発作予防効果・生存期間などの治療効果を検討することで、わが国における膠芽腫の術後患者さんにおけるASM使用の現状とその意義を明らかにします。 ② ASMの1つであるペランパネル(Perampanel:PER)が投与された患者さんの治療成績を検討して、PERの抗腫瘍効果を検討する比較試験を行うための基礎データを得ます。