神経内視鏡

水頭症、頭蓋内嚢胞性疾患、下垂体腺腫などに対する神経内視鏡手術に取り組んできましたが、今年度より神経内視鏡学会技術認定医が7名になり大幅に増員しました。

内視鏡手術の中で最も症例数の多い経鼻的内視鏡手術をはじめ、脳室内・傍脳室腫瘍に対する生検術や、脳内血腫除去術、微小血管減圧術・脳動脈瘤クリッピング術中の補助的使用など対象疾患は拡大してきています。特に、松果体部腫瘍に関しては内視鏡下生検+化学療法のみでほとんどの症例で寛解に持ち込めるようになりました。高齢者の頭蓋咽頭腫に対する内視鏡的開窓術+放射線照射も内分泌・高次脳機能を温存しつつ腫瘍の増殖を抑える低侵襲治療として有効です。また、最近ではナビゲーションガイド下内視鏡的脳腫瘍生検も内視鏡下に止血もしながらの低侵襲な生検が行えるということで、手術件数が増えてきています。今後内視鏡や手術器具の改良に伴い、ますます低侵襲に内視鏡で治療できる疾患が増えてくるものと思われます。

2015年度の内視鏡手術は、経鼻的内視鏡手術83件、脳室内病変に対する軟性鏡手術(ビデオスコープ)10件、ナビゲーションガイド下内視鏡的腫瘍生検3件でした。

 


▲松果体部腫瘍(胚芽腫)の患者さん
低侵襲な内視鏡的生検後に化学放射線療法を行い、その後5年間再発なく経過しています。

 

 


▲頭蓋咽頭腫の患者(高齢者)さん
高齢者頭蓋咽頭腫症例に対する低侵襲な内視鏡(脳室鏡)下開窓術+放射線照射の例です。このような例に摘出術を行うと、術後にホルモンの障害や尿崩症をきたすことがありますが、この方は術後5年経過後も腫瘍はコントロールされ、ホルモンの障害もなく過ごされています。

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