脳神経機能外科

機能的脳神経外科では、パーキンソン病やジストニア・不随意運動に対 する脳深部刺激術、難治性てんかんの外科治療、痙性麻痺に対する神経縮小術やバクロフェン髄注、難治性疼痛に対する脊髄電気刺激や大脳・ 脳深部刺激術などを行なっています。てんかんについては病棟にある専用の脳波検査室で長時間のビデオ脳波を行ない、正確な診断につとめています。小児の専門医師もおり、小児てんかんや脳性麻痺の外科治療も対応可能です。

正常圧水頭症に対するシャント手術(腰椎腹腔シャント術を含む)も数多く行っています。小児科・神経内科・リハビリ科などと連携し、細やかな術前・術後評価を行っています。

微小血管減圧術について

当院では片側顔面痙攣・三叉神経痛・舌咽神経痛に対して、ボトックス治療や薬物治療さらにはペインクリニックとも連携した各種ブロック治療を行える体制を整えたうえで、必要に応じて積極的に手術(微小血管減圧術)を行っています。これらの疾患は、各神経が脳幹からの出口の近くで血管によって圧迫されて生じることがほとんどです(稀に腫瘍による圧迫や神経のねじれで生じることもあります)。当院ではMRI検査でこれら神経と血管の関係を詳細に検討し(図1)、症状が典型的かどうかや片側顔面痙攣においては異常誘発筋電図所見がみられるかどうかを総合的に判断して、症状の回復が見込める方に手術を勧めています。

手術では、頭蓋内で血管を移動させることによって神経の圧迫を解除します。全身麻酔をかけて、耳の後方で皮膚を5cm程度切開し、頭蓋骨に2cm×3cm程度の穴を開けて、顕微鏡を使って血管を移動させます。血管を移動させるのに、通常テフロンフェルトを用いますが、当院では再発を防ぐためにその加工法を含めて様々な工夫を凝らしています。また血管移動による圧迫解除の判定に、顕微鏡を用いた観察以外に術中異常誘発筋電図の消失の確認や近年では内視鏡での観察も導入しており、治療成績の向上を図っています(図2)。さらに聴力障害等の合併症を防ぐために手術中に聴性脳幹反応測定を行い、合併症率の軽減を目指しています。

当院でのここ7年間の治療成績は、片側顔面痙攣における完全消失84%・部分改善11%・不変(再発)5%、三叉神経痛における完全消失78%・部分改善11%・不変(再発)11%となっています。 この病気でお悩みの方は、気軽にご相談下さい。


▲(図1)MRI検査で認められる
   血管による顔面神経の圧迫



▲(図2)内視鏡を用いての減圧の確実な確認
 
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